日本と中国とかの一番の違いは、社会のあり方が融合的かどうかということである。
中国社会では、父系の家族、血縁集団が、対内的に強い一体感をもってまとまっているが、それぞれが別々に独立に存在し、互いに混じり合い、一つに融合することが決してなく、家族集団毎にバラバラに分かれたまま、一つにまとまることなく別々に存在し続ける。国内の政治は、そうした互いにまとまることのないバラバラな家族集団=非融合集団間の勢力争いとして捉えられる。皆、自分の所属する家族集団のことばかり考えて、社会全体を一体化、溶け合わせる力、契機に乏しい。これは、「非融合社会」として捉えられる。
一方、日本社会は、天皇家(とその直属機関の官庁)を頂点に、人々が、会社や学校とかで、同じ釜の飯を食べた者同士が、血縁の枠を超えて、相互に強い一体感をもって一つにまとまる、内集団(融合集団)を形成することが可能な「融合社会」である。この融合能力は、互いに何の血縁関係もない者同士が、国や会社のために精神的にまとまって一丸となって無私の心で動くことを可能にする。