日本は、先進国の仲間入りをしたいと思っている。日本人は、日本が先進国として振る舞い、国際的にいい格好をしたい、ハイソな思いをしたいと思っている。
日本の人々は、国際的にどう見られているか、格付けとしてどの位置にあるかを非常に気にする。周囲の目を気にして、プライドが高い。先進国と呼ばれることは、そのプライドを満足させる。
しかも、そのプライドの高さを表に出すことを、はしたない、みっともない、恥ずかしいと考えて、人目を気にして表向きは、へりくだり、謙遜する。日本では、「自分は大した者ではありません」と一歩下がって言う人たちほど、内心では、大した人だと言われたい高いプライドを持っていると言える。「いや、そんなことありませんよ。本当に素晴らしいですよ」というと、恰好を崩して喜ぶので、内に秘めたプライドが露顕することになる。
日本は国際関係でも、自分の実力をへりくだり、謙遜する傾向があるのではないだろうか。そして、それは心理的には裏返しの「自分は先進国と呼ばれる実力を持っているのだ」「先進国と呼んでほしい」という強烈なプライドを内蔵していると考えられる。