2ちゃんねるとかの匿名掲示板においては、匿名同士の緩やかで自由なつながり、連帯が得られる。同じ興味、関心を持つ者同士、同じスレッドの「住民」となって、知らない同士が助け合うことができる。
これは、日本的ムラ社会、あるいはソーシャルネットワーキングサービスのmixiと言った、相互の一体感、相互に相手の注意を引き、相手に気に入られることを求める余り、互いに相手が自分の日記とかにコメントしてくれたかどうかを、うるさく気にしてチェックする「相互チェック社会」に陥って、精神的自由が失われることへのアンチテーゼとして作用しているのである。
むろん、匿名掲示板では、荒らし、煽りが絶えず発生し、アンチ同士で叩き合いを果てしなく続けることで精神的に凹むことも起こりやすいのであるが、それでも、とかく日本人を牛耳りやすい周囲の意向や物見高い監視の目を気にせずに、自分の言いたいこと、本音を言える、ぶつける言論の自由が確保されていることは、根本的なところで精神的な自由を、日本人にもたらしており、精神的な健康につながっていると言える。