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崩れない年功序列

よく、成果主義の進展で、日本的年功序列は崩壊したと言う論調をよく目にするが、それは誤りではないだろうか。

その証拠が、40歳以上の中高年の就職・転職先がぐっと少なくなることである。
なぜ少なくなるかと言えば、日本の企業において、40歳以上は、管理職となることが前提とされ、その管理職の口は、外部から募集しなくても、内部で充当されてしまうからである。

逆に言えば、40歳以上は、平社員として雇うことが難しいということである。会社で40歳以上で昇進して役職に就けなかった平社員は、リストラの対象となるということでもある。

これは、すなわち、管理職が年功が下で、平社員が上だと、若い管理職が年長の平社員に対して命令しにくいので、それを忌避するため、年長の平社員は採用しない、会社から消そうとする心理が働いていると言える。

逆に言えば、年下の人間が、年長の人間に命令することが、異常で、許容できないこととして捉えられていると言える。後輩が先輩に命令することが困難だと言うことである。そのため、年下の管理職には、自分が命令する対象であるにも関わらず、年長と言うだけで自分に対して大きな面をする先輩を疎ましく思い、追い出して、自分の命令しやすい後輩だけで固めようという心理が働く。あるいは、年上の平社員にとっても、自分より年功の下の人間に上から目線で指図されるのは耐えられない、屈辱だとする心理が存在し、自ら会社を去ろうとする。これが中高年リストラの真の姿である。

この、後輩が先輩に対して、上から目線で指図、命令することが後輩にとっても、先輩にとっても、心理的にためらわれることこそが、年功序列の本質であり、年功序列は消えてなくなるどころか、小中高の学校における先輩後輩制の絶えざる再生産によって、強固に維持され続けていると言ってよい。

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2008年06月21日 19:16に投稿されたエントリーのページです。

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