日本の会社や官庁は、社員がいったん入社したら、その社員が他の会社とかに転職しようとしたり、会社の業務外のことに関心を持つことを許さない性質を持つ。要するに、いったん一緒、内輪になったら「自分以外への浮気を許さない」のだ。
その点、社員は会社と結婚して、一生を会社のために尽くす、みたいな感じになっている。
その代わり、その社員が会社にとって不要だと分かったら、あっさりとリストラをするようになっている。
会社は、社員には「終身の忠誠」を要求するが、会社側は社員の首を簡単に切って追い出せるというようなダブルスタンダードになっていると言える。
終身雇用とは、社員に「一生、ずっと脇目を振らずに、浮気せずに自分の会社のことだけを考えていなさい。さもないと追い出しますよ。」という暗示をかけているみたいなものである。
会社は、社員が、常に会社への忠誠を誓って、忠誠への競争に励み、会社のために成果を出して会社を経済的に潤わせることを要求し、その競争に勝った社員のみを取りあえず内部に残れるようにしておくことで、社員を働かせる原動力を得ているのだと言える。