日本の大学とかシンクタンクとかにいる、いわゆる専門家と呼ばれる人は、以下のような「完全無傷」を求めがちである。
・間違ったことを言ってはいけない。言うことは、常に正しくないといけない(正解でないといけない、正確でないといけない)。間違うのは恥である。
・有名学説や最新学説を、絶えず正しく理解していないといけない。
・専門分野に関して、答えられないこと、知らないことがあってはいけない。何でも知っていないといけない。うんちくがないといけない。
・言うことは、絶えず厳密でないといけない。理論的な破綻、欠け、漏れが少しでもあるとダメである。
その結果、考えがこわばって、しゃちほこばってしまい、自分からは、多少不正確で傷はあるかもしれないが、自由で新しい物言いをすることができなくなっている。新しい物言いをしているように見えても、よく聞いていると、誰か(特に欧米研究者)の説の受け売りだったりする。