筆者は、以前より、ガスタイプ、リキッドタイプという分類を提唱しているが、それに基づいて、欧米と日本の会社のあり方を以下のように比較してみた。
リキッド(液体)タイプを示す動画↓(液体分子運動シミュレーション)
ガス(気体)タイプを示す動画↓(気体分子運動シミュレーション)
欧米のようなガスタイプの会社は、本来バラバラで独立したフリーな人同士が、より多くの利益を上げるために、一時的に手段としてタッグを組んで協力して仕事をする。成果や利益が出て、頃合いのよい時点で、さっさと抜ける。
会社は利益を出すための単なる一時的な道具である。
出資した株主へのその時々の短期的な利益還元を重視する。
日本のようなリキッドタイプの会社は、ベタベタ近づいてくっつくのが好きな人同士が、互いに強い一体感で結ばれ、その状態を存続、維持すること自体を目的とする。
会社にずっと所属すること自体が目的となる。会社は永続する共同体である。
自分の所属する会社共同体の価値や格付けを上げることを重視する。会社共同体の価値は、規模(売上高等)や市場シェアの大きさで図られるので、それを上げようとする。
出資した株主へは、自社株の長期的な価値保持~上昇を重視する。短期の利益配当は重視せず、株を長期にわたって安定的に保持し続ける優良財産として、株主に見てもらおうとする。
国際的な分業の観点からは、果敢に未踏分野に飛び出して、無から有を生み出す独創的成果を上げるが、往々にしてその成果の内容が荒削りでおおざっぱなままな「ガスタイプ」の会社が、国際的な分業行程において初期上流工程を担当し、未踏分野でいきなり独創的な成果を上げるのは不得意だが、ガスタイプの会社から持ち込まれた新たな知見の小改良、磨き上げで高い完成度を生み出すことができる「リキッドタイプ」の会社が下流工程を担当するのがよい。ガスタイプとリキッドタイプで合弁するのが、最強といえる。