日本の人たちは、自分が所属する会社、学校等の組織の内部情報が外部に漏れるのをとても恐れる傾向があるのではないだろうか?
内部=ウチウチのことはあくまで内密にして、外部に決して漏らしてはならないという、秘密主義の考え方が広く行き渡っているように思える。
こうした外部に対する情報非公開、秘密、閉鎖主義は、日本では、官公庁に限らず、会社から地域集落に至るまで、社会全般に見られる現象である。
最近話題になっている個人情報の保護についても、実態は、社内情報(社外秘情報)の保護、漏洩防止が最も優先すべきことになっており、その点、会社、集団優先の行き方であり、個人の保護というのは、欧米に合わせるためだけの題目に過ぎない感じがする。これについては、集団本位の個人情報保護を参照されたい。
こうした外部に向かって閉鎖的、排他的で、内部情報の漏洩を許さない、自己完結した空間や製品を作ることが日本の人はとても好きなのではないだろうか?
こうした外部に対して門戸を閉ざし、自己完結した空間を好む「鎖国体質」が、日本社会の特徴の一つとなっていると思われる。これは、液体のように外部に対して表面積を最小化する表面張力が社会に常時働いていることを示すものであり、日本社会の液体的な特質を表したものとなっていると言える。
また、対内的に、成員が全人的な強い一体感を持つとともに、対外的に、外部の者の進入を許さない膜のようなものを備えている点、母親の母胎を連想させるものであり、日本社会の母性的性質を表したものとなっていると言える。
こうした「鎖国体質」は、日本以外でも、北朝鮮とか、東南アジアとかで広く見られるものであり、広く稲作農耕民に共通する心理なのではないだろうか?