詰め込み主義と国際的競争力
日本の人は、狭い面積、体積の空間に、できるだけたくさんの内容を、これでもかと言わんばかりに、ぎゅうぎゅうに詰め込んで極限まで凝縮、圧縮して、超高密度でできた製品やパッケージを、効率よく生み出すのが大変得意である。
代表例は、小型のモバイルノートPCである。大型のノートPCと変わらぬ働きをする部品を、可能な限り小型化、軽量化を図り、小さなパッケージの中に、まったく隙間がない、完全に凝縮された形で押し込め、製品としてきちんと動くところまで持っていく、高精細さを保持する技術は、大変優れていると言える。
日本が、世界に対して製品面での競争力を維持するには、この高密度詰め込み技術を保持、洗練していくことが重要であると言える。今までそれで成功してきたし、今後も並ぶ者は無いだろう。
こうしてみると、日本の学校教育での、詰め込み主義による大量知識の暗記タイプの教育もまんざら捨てたものではないことが分かるだろう。小さな所への詰め込みが得意な、国際的に競争力のある人材を、何のかんの言いながら育てることに成功しているからだ。問題は、詰め込む内容が、実社会に出て何の役にも立たない歴史上の年号だったりする点にある。