日本男性は、以下の点で、女性よりも弱い立場にあり、女性による支配の対象となっていると考えられる。こうした現状を打破する必要がある。これが、男性解放論の骨子である。
(1)自分の生得的傾向に反する「ウェットさ」を、育児過程で強制的に身につけさせられている。男性が本来持つべき、個人主義、自由主義といったドライさを失っている。
(2)女性にあたかも首輪を付けられて職場で給与稼ぎをさせられるかのような「鵜飼型社会」の中で、生活を女性によって全面的に管理されている。自分の稼いだ賃金の使い道を決定する権限がない。自己賃金からの疎外が起きている。
(3)母性への依存心、甘えがある。すぐに母親やその代わりの存在に頼ろうとする。
(4)育児から疎外されている 子供が自分になつかない、子供から馬鹿にされる。自分の持つ文化を子供に伝えられない。